お知らせ(工事中)

ブロックチェーンにおける内部統制

技術支援関連

影響について

ブロックチェーンの利用によって、事業体の階層にも大きな変化をもたらすことになると思います。
ブロックチェーンには、異なる事業体にまたがって分散的に動作しながらも共有データで結合された(分散型データベース)新しい協働単位を作成する機能が備わっています。
ブロックチェーンは、共有台帳や記録管理から包括的なガバナンス(監督や組織横断的な内部統制のためのスマートコントラクトの活用等)まで、内部統制環境における「事業体」の概念だけでなく、関連する責任と要件も変えていく可能性があります。

ブロックチェーンにより、2013年版COSOフレームワークの目的である「業務」、「報告」、「コンプライアンス」は、目的達成方法について大きな影響を受けることになると思います。

即ち、記録管理が変革され、完全にアドホック(特定の目的)で自動化されたオンデマンドの報告活動やコンプライアンス活動につながると考えています。こうした変革に伴い経営者、管理会計士、財務幹部、内部監査人、外部監査人の役割やスキルセットも変化していくことになると考えています。

COSOについて
1985年に設立されたCOSOは、5つの民間団体の共同イニシアチブであり全社的リスクマネジメント(ERM)、内部統制、および不正抑止に関するフレームワークとガイダンスを通じて先進的な考え方を提供することに取り組んでいます。COSOの支援団体は、内部監査協会(IIA)、米国会計学会(AAA)、米国公認会計士協会(AICPA)、国際財務担当経営者協会(FEI)、管理会計士協会(IMA)です。

ブロックチェーンとは?

ブロックチェーンには多くの相反する定義が乱立していますので、(さまざまな情報源を参考に)自分なりに定義してみました。
「ブロックチェーンとは、追記専用台帳でありチェーンへの追加に同意する責任を負うユーザの分散型ネットワークによって維持され、暗号化によって保護された連続したデータベースである。」

もっとわかりやすく言うと、
「ブロックチェーンとは、参加者間で共有される安全で透明性の高い不可逆的なデジタル台帳のこと。」です。
なお、ブロックチェーンにはさまざまな種類があり、唯一のブロックチェーンなどというものは存在しないということを認識することが重要です。
ブロックチェーンによってもたらされる変化の多くは、ブロックチェーン単独ではなく「ブロックチェーン+X」つまり他の新興テクノロジーが変化を可能にしています。
ブロックチェーンの潜在的な進化をさらに引き出すのに役立つ可能性のあるツールとしては、人工知能(AI)、モノのインターネット(IoT)、ビッグデータ・オープンデータ(ビッグデータのサブセット)などがあります。これらのテクノロジーは、手作業の補完あるいは排除、関連情報のより適時な報告、より合理的な財務報告などの状態へと移行することに重点を置いています。

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