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ヨーク・ボゥエン York Bowen 知られざる大作曲家

音楽関連

生涯

ヨーク・ボゥエン(1884-1961)イギリスロンドンに生まれる。

幼いころから音楽的才能を発揮し、14歳で王立アカデミーの奨学生となり、23歳で同校の教授となる。20歳前までに自身の3つのピアノ協奏曲、交響曲、等を作曲。ピアノ協奏曲第1番はプロムスのコンサートで初演。自らピアニストとして活躍し、ビオラ、ホルン、オルガンも演奏した。

第一次世界大戦時はスコットランドの軍楽隊でホルン奏者として従軍したが肺病を患い帰国。

歌手のダントンと結婚。戦後はトビアス音楽学校でピアノ教師を務め、ピアニスト、作曲家、講師として働き続ける。

作風

彼のピアニストとしての評価は華々しかった。サン=サーンスは、「イギリスで最も優れた作曲家」と称賛した。その作風は後期ロマン派、ブラームス、ラフマニノフ、ショパン、メトネル等の影響を感じさせるが、そのハーモニー、スタイルは独自のものである。

後期ロマン派風のその作風は生涯変わることなく貫き通されている。

イギリスの同世代の作曲家、バントック、バックス、ヴォーン・ウィリアムズ等の台頭により当時はマイナー作曲家にとどまり、死後しばらくは楽譜も出版されず、演奏もされなかった。近年、その作風が見直され、出版物、レコーディングも増えつつある。

作品

交響曲は残っているものが2曲と少ないが、8つの協奏曲、数々のピアノ曲、様々な種類の楽器とピアノのための室内楽を残している。

中でも2曲のビオラソナタは、当時の名ビオラ奏者ターティスに献呈されたものでビオラという楽器の可能性を大いに高めた作品である。

Timothy Ridout and Frank Dupree: York Bowen Viola Sonata No 1 in C minor Op 18 i Allegro moderato

ピアノ曲では、24の前奏曲が特筆すべきものであろう。それぞれの24調に、ピアノの様々なテクニックがふんだんに使われている。

24 Preludes, Op. 102: Prelude No. 21 in B-Flat Major: Andante piacevole
Provided to YouTube by NAXOS of America24 Preludes, Op. 102: Prelude No. 21 in B-Flat Major: Andante piacevole · Cristin...

ピアノ連弾や、2台ピアノの作品も多く、もっと多く聴かれて&弾かれてよい作曲家の一人である。

おまけ 夢

York Bowen : Reverie op.86
Piano :Tomoko Uchida Fotography : Toshiaki Uchida

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